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踏入
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ふみい
ふりがな文庫
“
踏入
(
ふみい
)” の例文
彼はまた不安な表情をして考えに
沈
(
しず
)
んだ。彼は今までに一度も埃及に足を
踏入
(
ふみい
)
れたこともなく、埃及人と交際をもったこともなかったのである。
木乃伊
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
それから三
代目
(
だいめ
)
四
代目
(
だいめ
)
とは、
無關係
(
むくわんけい
)
で、
構内
(
こうない
)
へは一
歩
(
ぽ
)
も
足
(
あし
)
を
踏入
(
ふみい
)
れなかつたが、
到頭
(
たう/\
)
その
鷄屋
(
とりや
)
は
亡
(
ほろ
)
びて
了
(
しま
)
つたので、これを
幸
(
さいは
)
ひと
佛骨子
(
ぶつこつし
)
をかたらひ、
又
(
また
)
少
(
すこ
)
し
掘
(
ほ
)
つて
見
(
み
)
た。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其處
(
そこ
)
で
此
(
この
)
鐵車
(
てつしや
)
に
乘
(
の
)
つて、
朝日島
(
あさひじま
)
の
名
(
な
)
を
刻
(
きざ
)
んだ
紀念塔
(
きねんたう
)
を
携
(
たづさ
)
へて、
此處
(
こゝ
)
から三十
里
(
り
)
位
(
ぐら
)
いの
深山
(
しんざん
)
に
踏入
(
ふみい
)
つて、
猛獸
(
まうじう
)
毒蛇
(
どくじや
)
の
眞中
(
まんなか
)
へ、
其
(
その
)
紀念塔
(
きねんたう
)
を
建
(
た
)
てゝ
來
(
く
)
るのだ、
何
(
な
)
んと
巧妙
(
うま
)
い
工夫
(
くふう
)
ではありませぬか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
友人
久米
(
くめ
)
君から突然有馬の屋敷跡には名高い猫騒動の
古塚
(
ふるづか
)
が今だに残っているという事だから尋ねて見たらばと注意されて、私は
慶応義塾
(
けいおうぎじゅく
)
の帰りがけ始めて久米君とこの閑地へ日和下駄を
踏入
(
ふみい
)
れた。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
また
柔
(
やさ
)
しい処のあるは真に是が本当の女で、
斯
(
か
)
かる娘は容易に無いと
疾
(
とう
)
から惚込んで、看病をする内にも
度々
(
たび/\
)
起る煩悩を断切り/\公案をしては此の念を払って居りましたが、今は
迷
(
まよい
)
の道に
踏入
(
ふみい
)
って
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
はツと
思
(
おも
)
つたが、
最
(
も
)
う
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
い。
余
(
よ
)
は
既
(
すで
)
に一
歩
(
ぽ
)
を
横穴
(
よこあな
)
に
踏入
(
ふみい
)
れて
居
(
ゐ
)
るのだ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
踏
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“踏”で始まる語句
踏
踏込
踏張
踏切
踏臺
踏襲
踏台
踏留
踏石
踏掛