“物珍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものめずら29.2%
ものめず20.8%
ものめづ20.8%
モノメ12.5%
ものめ8.3%
ものめづら8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物珍ものめずらしそうに、にんじんは、この新来の客を観察した。この数日間、ルピック一家の注意は、彼から彼女のほうへ移るわけである。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
そうしたヘルンの家庭では、自然界のちょっとした出来事や現象やが、いつも物珍ものめずらしく大騒ぎの種になるのであった。
『そんなら、それはなにから製造つくられるの?』とあいちやんはさも物珍ものめづらしさうにたづねました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
なつては居ても、物珍モノメでする盛りの若人たちには、口を塞いで緘默行シヾマを守ることは、死ぬよりもつらいギヤウであつた。刀自らの油斷を見ては、ぼつ/″\話をしてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
なつて居ても、物珍ものめでする盛りの若人たちには、口を塞いで緘黙行しゞまを守ることは、死ぬよりもつらいぎやうであつた。刀自らの油断を見ては、ぼつ/\話をしてゐる。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かれつめたいかぜとほ土藏どざう戸前とまへしめつぽいいしうへこしけて、ふるくからいへにあつた江戸名所圖會えどめいしよづゑ江戸砂子えどすなごといふほん物珍ものめづらしさうにながめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)