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物珍
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ものめず
ふりがな文庫
“
物珍
(
ものめず
)” の例文
そうしたヘルンの家庭では、自然界のちょっとした出来事や現象やが、いつも
物珍
(
ものめず
)
らしく大騒ぎの種になるのであった。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
私は五年間に貰いためた
労役
(
ろうえき
)
の賃金の入った
状袋
(
じょうぶくろ
)
をしっかりと握りながら、
物珍
(
ものめず
)
らしげに、
四辺
(
あたり
)
を見廻したのだった。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
東京
(
とうきょう
)
は、お
正月
(
しょうがつ
)
なんだね、この
自動車
(
じどうしゃ
)
は、
東京
(
とうきょう
)
からきたんだ。」と、
勇坊
(
ゆうぼう
)
は、どろのはねが、おびただしくついたトラックを
物珍
(
ものめず
)
しそうにながめました。
東京の羽根
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかしながら、それでさえその時代には
物珍
(
ものめず
)
らしさに興を催したのであった。今日の連続物などと比較して考えて見たならば、実に隔世の感があるであろう。
活動写真
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
参木は高重の話そのものよりも、今は自分の年齢の若さが、これほども年長者を興奮させ得る材料になりつつあるという現象に、
物珍
(
ものめず
)
らしい物理を感じて来た。
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
珍
常用漢字
中学
部首:⽟
9画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思