“労役”の読み方と例文
読み方割合
ろうえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の鵜匠は手縄をいて鵜を舟にあげた。労役ろうえきを終った鵜は嬉しそうにそれぞれ羽ばたきをして、大きなのどを川風にふくらました。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
モコウは両親もなき孤児こじで船のコックになったり、労役ろうえき奴隷どれいになったりしていたが、富士男の父に救われてから幸福な月日をおくっている。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
私は五年間に貰いためた労役ろうえきの賃金の入った状袋じょうぶくろをしっかりと握りながら、物珍ものめずらしげに、四辺あたりを見廻したのだった。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)