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労役
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ろうえき
ふりがな文庫
“
労役
(
ろうえき
)” の例文
二人の鵜匠は手縄を
曳
(
ひ
)
いて鵜を舟にあげた。
労役
(
ろうえき
)
を終った鵜は嬉しそうにそれぞれ羽ばたきをして、大きな
喉
(
のど
)
を川風にふくらました。
赤い土の壺
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
モコウは両親もなき
孤児
(
こじ
)
で船のコックになったり、
労役
(
ろうえき
)
の
奴隷
(
どれい
)
になったりしていたが、富士男の父に救われてから幸福な月日をおくっている。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
私は五年間に貰いためた
労役
(
ろうえき
)
の賃金の入った
状袋
(
じょうぶくろ
)
をしっかりと握りながら、
物珍
(
ものめず
)
らしげに、
四辺
(
あたり
)
を見廻したのだった。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
もとより凡ての伝統的な品が美しいわけではなく、凡ての
労役
(
ろうえき
)
が美しさを将来するとは申されません。それで時代が低く、環境が悪いと、伝統自身が生気のないものに沈みます。
益子の絵土瓶
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
その眼がたまたまぬすみ視した
処
(
ところ
)
が、それは別に意味も無い
傍見
(
わきみ
)
に過ぎないと、かの女は結論をひとりでつける。そして思いやり深くその
労役
(
ろうえき
)
の彼等を、あべこべに
此方
(
こちら
)
から見返えすのであった。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
声がおわらぬうちに、フハンはあわただしく洞のなかをかぎまわったが、とつぜん
疾風
(
しっぷう
)
のごとく
洞
(
ほら
)
の外へ走り去った。一日の
労役
(
ろうえき
)
をおわって一同は
晩餐
(
ばんさん
)
のテーブルについたが、フハンは帰ってこない。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
“労役”の意味
《名詞》
労役(ろうえき)
体を動かして労務に服すること。また、そのような仕事。
(出典:Wiktionary)
労
常用漢字
小4
部首:⼒
7画
役
常用漢字
小3
部首:⼻
7画
“労役”で始まる語句
労役者