“ろうえき”の漢字の書き方と例文
語句割合
労役100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより凡ての伝統的な品が美しいわけではなく、凡ての労役ろうえきが美しさを将来するとは申されません。それで時代が低く、環境が悪いと、伝統自身が生気のないものに沈みます。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
その眼がたまたまぬすみ視したところが、それは別に意味も無い傍見わきみに過ぎないと、かの女は結論をひとりでつける。そして思いやり深くその労役ろうえきの彼等を、あべこべに此方こちらから見返えすのであった。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
声がおわらぬうちに、フハンはあわただしく洞のなかをかぎまわったが、とつぜん疾風しっぷうのごとくほらの外へ走り去った。一日の労役ろうえきをおわって一同は晩餐ばんさんのテーブルについたが、フハンは帰ってこない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)