“蚕児”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいこ83.3%
かひこ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また近年、信州および上州地方にて蚕児（かいこ）の失せることがある。それは、オサキの飼い主がオサキをつかって盗ましむるのであると申しておる。
迷信解 (新字新仮名) ／ 井上円了(著)
彼らは蚕児（かいこ）の家を奪いぬ汝ら彼らの家を奪えや、彼らは蚕児の知恵を笑いぬ汝ら彼らの知恵を讃せよ、すべて彼らの巧みとおもえる知恵を讃せよ、大とおもえる意（こころ）を讃せよ
五重塔 (新字新仮名) ／ 幸田露伴(著)
彼等が胆に針を与へて秘密の痛みに堪ざらしめよ、彼等が眼前（めさき）に彼等が生したる多数（おほく）の奢侈の子孫を殺して、玩物の念を嗟歎の灰の河に埋めよ、彼等は蚕児（かひこ）の家を奪ひぬ汝等彼等の家を奪へや
五重塔 (新字旧仮名) ／ 幸田露伴(著)