“労働”のいろいろな読み方と例文
旧字:勞働
読み方割合
はたらき33.3%
ろうどう16.7%
しごと16.7%
ほねおり11.1%
はたら11.1%
らうどう5.6%
アラシコ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまりの労働はたらきはねあひだ垂々たら/\と、あせか、しぶきか、羽先はさきつたつて、みづへぽた/\とちるのが、ごといろづいて真赤まつかあふれる。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この新しい生活はなかなかわたしには苦しかったが、しかしこれまでの浮浪人ふろうにんの生活とても似つかない労働ろうどうの生活が案外あんがい早くからだにれた。
山の手線はまだ単線で客車の運転はホンのわずかなので、私たちの労働しごとは外から見るほど忙しくはない。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
その日に自分がるだけの務めをしてしまってから、適宜いいほど労働ほねおりをして、湯にはいって、それから晩酌に一盃いっぱいると、同じ酒でも味がちがうようだ。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
実に男女の教員の身にとつては、労働はたらいて得た収穫を眺めた時ほど愉快に感ずることは無いのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
きびしかりし労働らうどううたいくつかが人の心にかがやかむかも
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
深良家の先祖代々が住んでいた巨大な母家おもやが、雑木林の下の段の平地に残っていたが、それが現在の牛九郎爺さんの代になると、極端な労働アラシコ嫌いの算盤そろばん信心で、経費が掛るといって
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)