労働はたら)” の例文
旧字:勞働
実に男女の教員の身にとつては、労働はたらいて得た収穫を眺めた時ほど愉快に感ずることは無いのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
私はよく母親おふくろの肩を揉せられましたから、その時奥様のうしろへ廻りまして、やわらかな御肩に触ると、急に母親を想出しました。母親の労働はたらく身体から思えば、奥様を揉む位は、もう造作もないのでした。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)