“掃出”の読み方と例文
読み方割合
はきだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓の下はコールタのげたトタンぶきの平屋根で、二階から捨てる白粉おしろい歯磨はみがきの水のあとばかりか、毎日掃出はきだちりほこりに糸屑いとくずや紙屑もまざっている。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ないものはないので、座敷ざしきると、あとを片附かたづけて掃出はきだしたらしく、きちんとつて、けたてのしんほそめた台洋燈だいらんぷが、かげおほきくとこはして
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「オイ、稲垣君、君は細君を掃出はきだしたなんて——今、細君が愁訴いいつけに来たぜ」と宗蔵も心やすだてに。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)