“あはもち”の漢字の書き方と例文
語句割合
粟餅100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おらさも粟餅あはもち持つて来てろよ。」と叫んでくるりと向ふを向いて、手で頭をかくして、森のもつと奥の方へ走つて行きました。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
稻荷いなりさまは五穀ごこくかみまつつたものですとか。五穀ごこくとはなんなんでせう。こめに、むぎに、あはに、きびに、それからまめです。あは粟餅あはもちあはきびはお前達まへたちのお馴染なじみ桃太郎もゝたらうこしにさげて黍團子きびだんごきびです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「今日も粟餅あはもちだ。こゝには粟なんか無い、無い、決して無い。ほかをさがしてもなかつたらまたこゝへおいで。」
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
あははきつと返させよう。だから悪く思はんで置け。一体盗森は、じぶんで粟餅あはもちをこさへて見たくてたまらなかつたのだ。それで粟も盗んで来たのだ。はつはつは。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)