“真綿”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞綿
読み方割合
まわた96.3%
ねばし3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これ、なあ、」老妻は、顔をあからめて、嘉七に紙包を差し出し、「真綿まわただよ。うちでつむいで、こしらえた。何もないのでな。」
姥捨 (新字新仮名) / 太宰治(著)
この大きな魚漁家の娘の秀江は、疳高かんだかでトリックのわずらわしい一面と、関西式の真綿まわたのようにねばる女性の強みを持っていた。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
豊前ぶぜんの宇佐地方ではこの草をネバリブツ、フツは餅草即ちヨモギのことだから、それに比べると粘りが多いか、または葉の表面が真綿ねばしのようなもので覆われているという意味であろう。