“疳高”の読み方と例文
読み方割合
かんだか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
綺麗な疳高かんだかい、少し野趣やしゅを帯びた笑声がはじけるように響いた。皆んながおたけの方を見た。人見がこごみ加減に何か話しかけていた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「ホホホホまだ分らないんですか」と今度はまた庭まで響くほどに疳高かんだかく笑う。女は自由自在に笑う事が出来る。男は茫然ぼうぜんとしている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昼のボーが鳴ると、機械の騒音が順々に吸われるように落ちて行って——急に女工たちの疳高かんだかい声がやかましく目立ってきた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)