“疳癖”の読み方と例文
読み方割合
かんぺき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前次様は通称を紋之丞さまと仰せられ、武張った方で、少しも色気などは無く、疳癖かんぺきが起るとつか/\/\と物を仰しゃいます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それは倉地が葉子のしつっこいいどみと、激しい嫉妬しっとと、理不尽な疳癖かんぺきの発作とを避けるばかりだとは葉子自身にさえ思えないふしがあった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
権十郎ごんじゅうろうの真柴久次、持前の疳癖かんぺきの強き殿様なれば評よし。秀調しゅうちょうの淀の方、貫目かんめは確なり。小団次の矢田平、思切おもいきって派手にこなしたれば、役者だけのことはありたり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)