“まわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マワタ
語句割合
真綿81.3%
眞綿18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その峯々から蒸発する湯気が、薄い真綿まわたのような雲になって青い青い空へ消え込んで行くのが、神々こうごうしい位、美しかった。
眼を開く (新字新仮名) / 夢野久作(著)
奥のほうから、ムーッとぬるが流れてきて、うろたえ廻るすそたもとに、渦になった黒煙が真綿まわたのようにまつわりだす。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
申し付るこそ重役も左程さほど目の無きものどもにもあるまじ殊に其の方が面體めんていかくまで愚鈍うつけ者とも見えず是程のわきまへなきこともあるべからず是には何か仔細しさいあらんとじり/\眞綿まわたで首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
濡らした眞綿まわたで鼻と口をふさぎ、劍術の面を冠せて押へたら、そのまゝ息が詰つて、虫のやうに死んだことだらう。後で幇間醫者たいこいしやたつて、殺しとはわかるまい。