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一端
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いっぱし
ふりがな文庫
“
一端
(
いっぱし
)” の例文
お作は柳町まで来て、
最中
(
もなか
)
の折を一つ買った。そうしてそれを風呂敷に包んで
一端
(
いっぱし
)
何か
酬
(
むく
)
いられたような心持で、元気よく
行
(
ある
)
き出した。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
……それもこの出来
損
(
そこ
)
ないの世界を、新発明の火薬で爆発させるとか、蛙の卵から人間を孵化させるといったような、
一端
(
いっぱし
)
、気の利いた研究ならまだしもの事
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
お前がその
盲目
(
めくら
)
だから悪い事を働いて、
一端
(
いっぱし
)
己の目を盗んだ気で
洒亜々々
(
しゃあしゃあ
)
としているんだ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人は高坂の
光
(
みい
)
、私の名ですね、
光坊
(
みいぼう
)
が魔に
捕
(
と
)
られたのだと言いました。よくこの地で言う、あの、
天狗
(
てんぐ
)
に
攫
(
さら
)
われたそれです。また実際そうかも知れんが、
幼心
(
おさなごころ
)
で、自分じゃ
一端
(
いっぱし
)
親を思ったつもりで。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“一端”の意味
《名詞1》
一 端(いちはな)
一番初め。真っ先。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“一端”で始まる語句
一端綱