“いっぺん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イッペン
語句割合
一遍41.8%
一片31.3%
一返10.4%
一篇6.0%
一変4.5%
一度3.0%
一偏1.5%
一端1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ターウと言って蕎麦そばのような物でありますけれども蕎麦よりはまだ悪い。この村ではこういう物しか出来ぬ。それも年に一遍いっぺんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
自分はぐずついてすこぶる曖昧あいまい挨拶あいさつをした。その時み込んだ麺麭パン一片いっぺんが、いかにも水気がないように、ぱさぱさと感ぜられた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼らは他人ひとを彼らと同程度に引きり落して喝采かっさいするのみか、ひとたび引き摺り落したものを、もう一返いっぺん足の下まで蹴落けおとして、堕落は同程度だが
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その点から言って、この一篇いっぺんは、全体として、やはり次郎の生活記録であるにはちがいないのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「ふーむ、それは興味ぶかいお話ですね。しかしどういうわけで、そんなに態度が一変いっぺんしたのでしょうか」
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「大将、おいら一度いっぺん往ってみようか」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
維新の際に一身の進退と私は小士族の家にうまれ、その頃は封建時代の事で日本国中いずれも同様、藩の制度は守旧しゅきゅう一偏いっぺんの有様で、藩士銘々めいめいの分限がチャントまって、上士じょうしは上士、下士かしは下士と
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
大塚信造と言った時のことから話しますが、父は大塚剛蔵ごうぞうと言って御存知でも御座ございますか、東京控訴院の判事としては一寸ちょっと世間でも名の知れた男で、剛蔵の名の示すごとく、剛直一端いっぺんの人物。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)