一変いっぺん)” の例文
旧字:一變
そこで余は思った、熊一変いっぺんせばアイヌに到らん、アイヌ一変せば日本人シャモに到らん、日本人シャモ一変せば悪魔に到らん。余はアイヌを好む。尤も熊を好む。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「ふーむ、それは興味ぶかいお話ですね。しかしどういうわけで、そんなに態度が一変いっぺんしたのでしょうか」
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ところが、ふしぎなことに、往来に人通りがとだえますと、この乞食のようすが一変いっぺんするのでした。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)