“ひとかけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一片54.5%
一掛27.3%
一塊18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると小窓の戸があいて、老婆(さういふ婆さんだけが生真面目な爺さんと一緒に我が家に残つてゐたのだ)が、痩せた手に腸詰だのピロオグの一片ひとかけだのを掴んで差し出した。
一掛ひとかけやす半襟を買ふかねとても
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
しんしんと草も木も眠っているこの真夜中に、ただ一人でも、師の房の念仏をどこかで魂に受けとっている者があるとすれば、一塊ひとかけの炭火ほどでも、師の心を温かにしはせまいか——と。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)