“いっかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一介50.0%
一塊47.1%
一蓋2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恐らく佐助は鵙屋の暖簾のれんを分けてもらい一介いっかいの薬種商として平凡へいぼんに世を終ったであろう後年盲目となり検校の位を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
そこで彼等は同時に箸を著け、同時に一塊いっかいの蛇肉をつまむ。——いやいや。どうも蛇肉ではグロだ。やっぱり鰻という方がいい。
幸福な家庭 (新字新仮名) / 魯迅(著)
木綿袷もめんあわせ條柄しまがらも分かぬまでに着古したるを後褰しりからげにして、継々つぎつぎ股引ももひき泥塗どろまぶれ脚絆きゃはん煮染にしめたるばかりの風呂敷包ふろしきづつみを斜めに背負い、手馴てならしたる白櫧しらかしの杖と一蓋いっかい菅笠すげがさとをひざの辺りに引寄せつ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)