“いちがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一概67.9%
一咳17.9%
一蓋10.7%
一慨3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これらをてもこの時代じだい人間にんげん一概いちがい野蠻人やばんじんだとはいへない、たゞ金屬きんぞく使用しようすることをらなかつたといふにすぎないのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
喝采やんやの声のうちに渠はしずかにおもてもたげて、情を含みて浅笑せり。口上は扇をげて一咳いちがい
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
或る時、壬生の新撰組のたむろの前へ、みすぼらしい坊主が、一蓋いちがい檜木笠ひのきがさを被って、手に鉄如意てつにょいを携えてやって来て、新撰組の浪士たちが武術を練っている道場を、武者窓からのぞいていました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
む、まづ出家しゆつけやくぢや……断念あきらめさつしやい。また一慨いちがい説法せつぽふされては、一言いちごんもねえことよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)