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一片
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ひとかけ
ふりがな文庫
“
一片
(
ひとかけ
)” の例文
当るのには訳があって私は谷中の墓地は隅々まで精通していたから、文部大臣の森有礼を暗殺した西野文太郎の墓石を砕いてその
一片
(
ひとかけ
)
を懐にして行くのである。
回想録
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
すると小窓の戸があいて、老婆(さういふ婆さんだけが生真面目な爺さんと一緒に我が家に残つてゐたのだ)が、痩せた手に腸詰だのピロオグの
一片
(
ひとかけ
)
だのを掴んで差し出した。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
苦力頭は、鼻もヒッカケない
面付
(
つらつき
)
で俺を冷たく無視した。苦力達がさんざ朝飯を食い始めたが、誰も俺にマントウの
一片
(
ひとかけ
)
らも突き出そうとしなかった。俺は喰えというまで手を出すまいと覚悟した。
苦力頭の表情
(新字新仮名)
/
里村欣三
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
當惑
(
たうわく
)
して、
知
(
し
)
らず/\
衣嚢
(
ポケツト
)
に
片手
(
かたて
)
を
入
(
い
)
れ、
乾菓子
(
ひぐわし
)
の
箱
(
はこ
)
を
取出
(
とりだ
)
し、(
幸
(
さいは
)
ひ
鹹水
(
しほみづ
)
は
其中
(
そのなか
)
に
浸込
(
しみこ
)
んで
居
(
ゐ
)
ませんでした)
褒美
(
はうび
)
として
周圍
(
しうゐ
)
のものに
殘
(
のこ
)
らず
其
(
そ
)
れを
渡
(
わた
)
してやりました。
丁度
(
ちやうど
)
一個
(
ひとつ
)
と
一片
(
ひとかけ
)
宛
(
づゝ
)
。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其
(
そ
)
の白い
一片
(
ひとかけ
)
を紙に受けて、「さあ、これで
温
(
う
)
めて上げるよ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
一片
(
ひとかけ
)
の
土塊
(
つちくれ
)
もケイコバードやジャムだよ。
ルバイヤート
(新字新仮名)
/
オマル・ハイヤーム
(著)
“一片”の意味
《名詞》
薄く小さいものの一枚。
大きな固まりのうちの一かけら。
わずか。ほんの少し。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“一片”で始まる語句
一片付
一片食
一片々々
一片着
一片紙
一片雲
一片餉
一片二片