“ひとたび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一度96.8%
一囘1.1%
一回1.1%
一旦1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「世間が……」と云いかけて額を持ちながら、首だけうしろへ向けた時、細長く切れた欽吾の眼は一度ひとたびは母に落ちた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なでう一度ひとたびさきの失望と恨とをはらし得て、胸裡きようりの涼きこと、氷を砕いて明鏡をぐが如く為ざらん
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一囘ひとたび之を見聞せんと欲するや極めて切なり。
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
その癖下坐舗したざしきでのお勢の笑声わらいごえは意地悪くも善く聞えて、一回ひとたび聞けばすなわち耳のほら主人あるじと成ッて、しばらくは立去らぬ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
されども彼は永くその痛苦を去らしむる能はざるべし、一旦ひとたびいたくその心をきずつけられたるかの痛苦は、永くその心の存在とともに存在すべければなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)