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捻
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ねぢ
ふりがな文庫
“
捻
(
ねぢ
)” の例文
つけられて惡漢どもよし/\
合點
(
がつてん
)
承知の濱と遂ひに懷劔を
捻取
(
もぎと
)
りつゝ手どり足どり
旋々
(
くる/\
)
まき
強情
(
しぶとひ
)
婀魔
(
あま
)
めと
引摺
(
ひきずり
)
來
(
き
)
て
捻
(
ねぢ
)
つけ駕籠へ入れんとするを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
遅れまい遅れまい、さう思ふのと、
無暗
(
むやみ
)
にこみ上げて来る荒々しい感情とで、幾は青く
捻
(
ねぢ
)
れたやうになつて前にのめつた。
鳥羽家の子供
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
へい
畏
(
かしこま
)
りました、
書生
(
しよせい
)
さんのお
世辞
(
せじ
)
だよ、エヽ
此手
(
このて
)
では
如何
(
いかゞ
)
でげせう。ギイツと機械を
捻
(
ねぢ
)
ると
中
(
なか
)
から
世辞
(
せじ
)
が出た。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『これが水道ツて言ふんですよ。
可
(
よ
)
ござんすか。それで
恁
(
か
)
うすると水が
幾何
(
いくら
)
でも出て来ます。』と、お吉は笑ひながら栓を
捻
(
ねぢ
)
つた。途端に、水がゴウと出る。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
……
巌
(
いはほ
)
の
層
(
そう
)
は一
枚
(
まい
)
づゝ、
厳
(
おごそ
)
かなる、
神将
(
しんしやう
)
の
鎧
(
よろひ
)
であつた、
謹
(
つゝし
)
んで
思
(
おも
)
ふに、
色気
(
いろけ
)
ある
女人
(
によにん
)
にして、
悪
(
わる
)
く
絹手巾
(
きぬはんかち
)
でも
捻
(
ねぢ
)
らうものなら、たゞ
飜々
(
ほん/\
)
と
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
に
化
(
け
)
して
飛
(
と
)
ぶであらう。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
するとそれを感じたのか、お富は体を
捻
(
ねぢ
)
るやうに、後ろにゐる新公の顔を見上げた。彼女の顔にはもう何時の間にか、さつきと少しも変らない、
活
(
い
)
き活きした色が返つてゐた。
お富の貞操
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
手にはドキドキする
鎌
(
かま
)
を持つて、汚ない布子のジンジン端折り、
捻
(
ねぢ
)
り鉢卷がそのまゝずつこけたやうに、煮締めた手拭を、緩く首に卷いて、恐ろしい無精髯、金壺眼で、狐面で、聲だけは朗々と
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「えゝ……まけて
置
(
お
)
け、
一番
(
いちばん
)
。」と、
皿
(
さら
)
から
捻
(
ねぢ
)
るやうに
引摘
(
ひつつか
)
んで、
別
(
べつ
)
に
燒團子
(
やきだんご
)
を
五串
(
いつくし
)
添
(
そ
)
へた。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へい
畏
(
かしこま
)
りました、
待合
(
まちあひ
)
さんのお
世辞
(
せじ
)
だよ、
其
(
そ
)
の二番目の
棚
(
たな
)
にあるのが
丁度
(
ちやうど
)
宜
(
よ
)
からう、うむ、よし/\、えゝ
此手
(
このて
)
では
如何
(
いかゞ
)
でげせう。ギイツと機械を
捻
(
ねぢ
)
ると
中
(
なか
)
から
世辞
(
せじ
)
が出ました。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
愈々
(
いよいよ
)
開業となつてからは、
其店
(
そこ
)
の大きい姿見が、村中の子供等の好奇心を刺戟したもので、お定もよく
同年輩
(
おないどし
)
の遊び仲間と一緒に行つて、見た事もない白い瀬戸の
把手
(
とつて
)
を上に
捻
(
ねぢ
)
り下に捻り
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
聞ても無い/\と計り云は奇怪なり
大方
(
おほかた
)
酒
(
さけ
)
もあるに相違あるまじと云つゝ
武士
(
さふらひ
)
はづか/\と
立寄
(
たちよつ
)
て
酒樽
(
さかだる
)
の
呑口
(
のみくち
)
へ
升
(
ます
)
を
宛
(
あて
)
がひヤツと一ト
捻
(
ねぢ
)
り捻りければ酒はどく/\出しゆゑ
汝
(
おのれ
)
是
(
これ
)
ほど澤山酒もあるものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
(
それ
)
をとう/\
突
(
つゝつ
)
いてさして
取
(
と
)
ると、
棹
(
さを
)
のさきで、くる/\と
舞
(
ま
)
つて、まだ
烈
(
はげ
)
しく
声
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
して
啼
(
な
)
いてるのに、
智恵
(
ちゑ
)
のあるおぢさんの
鳥
(
とり
)
さしは、
黙
(
だま
)
つて、
鰌掴
(
どぜうつかみ
)
にして、
腰
(
こし
)
の
袋
(
ふくろ
)
ン
中
(
なか
)
へ
捻
(
ねぢ
)
り
込
(
こ
)
むで
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
捻
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“捻”を含む語句
紙捻
一捻
捻上
逆捻
捻向
捻込
捻廻
捻切
捻倒
捻伏
観世捻
捻紙
引捻
捻取
捻返
豆捻
捻合
捻鉄
爪捻
捻釘
...