“捻上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねじあ33.3%
ねじあげ33.3%
ねぢあげ16.7%
ねぢりあげ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真うつむけに背ののめった手が腕のつけもとまで、露呈あらわに白く捻上ねじあげられて、半身の光沢つやのある真綿をただ、ふっくりとかかとまで畳に裂いて、二条ふたすじ引伸ばしたようにされている。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
盲擲めくらなぐりで拳固を振廻すを、幸兵衞は右にけ左にかわし、くうを打たして其の手を捉え捻上ねじあげるを、そうはさせぬと長二は左を働かせて幸兵衛の領頸えりくびを掴み
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
捻上ねぢあげつひに召捕て奉行所へ引立ひきたてければ大岡殿小兵衞を見られ其方事去る十月二十八日夜兩替町島屋治兵衞方へしのいり三人に手をおはせ金子千兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取てさかさ捻上ねぢりあげ向うの方へ突飛すに大力のはずみなれば蜻蛉とんぼ返りを打て四五間先へ倒れたり是を見て雲助共は少し後逡あとずさりをなせしがイヤ恐しいやつ平氣なつらをして居を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)