“貧者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひんじや42.9%
ひんしゃ14.3%
ひんしや14.3%
ひんじゃ14.3%
びんぼうにん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が法座(正しき貧者ひんじやを今は普の如くいたはらず、されどこはこれに坐するおとれる者の罪にして法座その物の罪ならじ)
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
先に政権の独占をいきどおれる民権自由の叫びに狂せし妾は、今は赤心せきしん資本の独占に抗して、不幸なる貧者ひんしゃの救済にかたむけるなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
演芸会は比較的さむい時に開かれた。としは漸く押しつまつてる。人は二十日はつか足らずのさきはるを控えた。いちきるものは、いそがしからんとしてゐる。越年えつねんはかりごと貧者ひんしやかうべに落ちた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しゅん長閑のどかなる、咲く花にさえずる鳥は人工のとても及ばぬものばかりで、富者ふしゃ貧者ひんじゃも共にけて共に喜ぶ権利はことならない
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
夫人おくさん、貴女はこれから慈善市じぜんしへいらしって、貧者びんぼうにんのためにお働きなさるんですねえ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)