“貧民窟”の読み方と例文
読み方割合
ひんみんくつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校といえば体裁ていさいがいいが、実は貧民窟ひんみんくつ棟割長屋むねわりながやの六畳間だった。すすけた薄暗い部屋には、破れたはらわたを出した薄汚ないたたみが敷かれていた。
現にこの近所には貧民窟ひんみんくつの様な長屋があるのだが、そこではどの家も必要以上に子福者こぶくしゃばかりだ、という様なことを大いに論じたものである。
毒草 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
第四にはセットの道具立てがあまり多すぎて、印象を散漫にしうるさくする場合が多い。たとえば「忠弥ちゅうや」の貧民窟ひんみんくつのシーンでもがそうである。
映画時代 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)