“ひんみんくつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
貧民窟100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杉の茂りのうしろ忍返しのびがえしをつけた黒板塀くろいたべいで、外なる一方は人通ひとどおりのない金剛寺坂上こんごうじさかうえの往来、一方はそのうち取払いになってれればと、父が絶えず憎んで居る貧民窟ひんみんくつである。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
このかわのふちは、一たい貧民窟ひんみんくつんでいて、いろいろの工場こうじょうがありました。どの工場こうじょうまどあかくなって、そのなかからは機械きかいおとなくこえてきました。
星の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
種々いろ/\の艱難辛苦をめた挙句、貧民窟ひんみんくつ近くに金貸の看板をかゝげて、十年間に巨万の財産を造つた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)