“まごころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真心50.6%
誠心22.2%
真情8.6%
眞心4.9%
赤心4.9%
忠心2.5%
誠意2.5%
信実心1.2%
実情1.2%
誠実1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、宗助にはそれが、真心まごころあるさいの口をりて、自分を翻弄ほんろうする運命の毒舌のごとくに感ぜられた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と云って、固々もともと恋人に送る艶書えんしょほど熱烈な真心まごころめたものでないのは覚悟の前である。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
誠心まごころめたる強き声音こわねも、いかでか叔母の耳にるべき。ひたすらこうべ打掉うちふりて、
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中将は最も愛された祖母の宮の法事であったから、経巻や仏像その他の供養のことにも誠心まごころをこめた奉仕ぶりを見せた。
源氏物語:33 藤のうら葉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それも自分ゆえであると、善吉の真情まごころが恐ろしいほど身にむ傍から、平田が恋しくて恋しくてたまらなくなッて来る。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
嬢様も此人の真摯まじめな偽りのない真情まごころには余程動かされて同情の涙をおそゝぎなすつたらしいが、実に御道理ごもつともだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
設けられたり。たとへそれ、「まこと」は「こひ」の眞心まごころ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
われこれに聲かけて、おん身の車には既に幾位いくたりの客人をか得給ひしと問へば、隅ごとに眞心まごころ一つなれば、四人は早く備りたり、されど二輪車の中はまだ一人のみなり。
すべて何事なにごと赤心まごころをこめて一しんにやれば、かならずそれだけことはあるもののようでございます。
両眼りょうがんなみだを一ぱいめて、赤心まごころこめてわたされた紀念きねん懐剣かいけん——それは刀身なかみといい
頼み入りしあだなるさちの一つだにも、忠心まごころありて、
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
みなその不仁ふじんなるをらざるなるべし、はじめよりしりぞけてもちゐざらむはることながら、さしては折角せつかくこゝろざしにしてなんぢ忠心まごころあらはれず
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
誠意まごころめて申しました。藍丸王も如何にも嬉しそうに——
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
私達の誠意まごころが届いたら
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ところが、その人は、友達のように親しく一葉に同情し、友達よりも深い信実心まごころを示した。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
眼の中に実情まごころが見えるようで、どうしても虚情うそとは思われぬ。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
お二人の先生方のようなお立派な地位や名望のある方々にまでも妾の誠実まごころが信じて頂けないこの世に何の望みが御座いましょう。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)