“しんじつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シンジツ
語句割合
真実51.7%
眞實22.4%
親昵13.8%
信実6.9%
信實1.7%
心實1.7%
親實1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝氏は真実しんじつの攘夷論者に非ざるべしといえども、当時とうじいきおいむを得ずして攘夷論をよそおいたるものならん。その事情じじょうもって知るべし。
しかりに貴方あなたところ眞實しんじつとして、わたくし警察けいさつからまはされたもので、なに貴方あなたことばおさへやうとしてゐるものと假定かていしませう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
允成は寧親にも親昵しんじつして、ほとん兄弟けいていの如くに遇せられた。平生へいぜい着丈きだけ四尺のて、体重が二十貫目あったというから、その堂々たる相貌そうぼうが思い遣られる。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
國のくの字も仰しゃる気遣きづかいはありませんよ、それですから貴方が本当に信実しんじつがおあり遊ばすならば、私のねがいかなえて、うちの殿様を殺して下さいましな
渡し置ん此品は身延みのぶ山代だい貫主くわんしゆの極ある日蓮上人直筆ぢきひつの曼陀羅なり一時もはなされぬ大切の品なれ共金の引替ひきかへの爲あづけんと申かれ思操こゝろざし信實しんじつかんじ命にも替難かへがたき大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かたの如く菩提寺ぼだいじはうむわづかなる家財かざい調度てうど賣代うりしろなし夫婦が追善のれうとして菩提寺へをさ何呉なにくれとなく取賄とりまかないと信實しんじつに世話しけりされば村の人々も嘉傳次がを哀み感應院のあつなさけかんじけるとかや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そへ種々いろ/\禮物れいものおくりけるゆゑ五八はにはか分限ぶげんとなり何れも其家々そのいへ/\繁昌はんじやうなせし事實に心實しんじつほど大切たいせつなるものはなしと皆々感じけるとなん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そへせがれ夫婦ふうふならびに喜八が是まであつ世話せわなりれいとしてつかはしまた吉原よしはら男藝者をとこげいしや五八は心實しんじつなる者故吉右衞門きちゑもんよろこびの餘りせがれいのちの親なりとがう禮金れいきん三百兩をおくまた初瀬留はせとめよりも衣類いるゐ其外目録もくろくにして委細ゐさいの文を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御邊ごへんに横笛が事を思ひ切らせん爲め、潛かに御邊が父左衞門殿に、親實しんじつうはべに言ひ入れしこともあり、皆之れ重景ならぬ女色に心を奪はれし戀のやつこの爲せしわざ、云ふも中々慚愧の至りにこそ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)