“目録”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もくろく72.2%
カタログ27.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男はやはり小声で紋七と何か応対して、袱紗ふくさにつつんだ目録もくろく包みらしいものを渡すと、紋七はしきりに辞儀をして、かれを奥へ連れて行った。
半七捕物帳:38 人形使い (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
世界せかい各國かつこくにある大博物館だいはくぶつかんでは、みな、さうした立派りつぱ目録もくろく出版しゆつぱんされてをりますから
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
『さうね、不思議ふしぎなこと』と海龜うみがめこたへて、いはうへ目録もくろくかぞしました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
夏のことで白扇はくせんをサラリと開くとふところから贈物の目録もくろく書と、水引みずひきをかけた封金を出して乗せたが、
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ピタリと二人は睨み合った。左膳は目録もくろくの腕前である。しかし葉之助には弱敵だ。「かまうものか。やっつけろ。ええと今度は絶妙剣、そうだこいつで片付けてやれ」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私がここに人類の災害の長い不気味な目録カタログのなかから、これらの広大な一般的な災厄のどれよりも本質的な苦痛に満ちている、多くの個人的の実例を選びだしてもいいことは読者に告げるまでもないであろう。
光の目録カタログを送ってくる
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
するとかれこれ二時かとも思う時分、図書館の扉口とぐちに近い、目録カタログはこの並んでいる所へ、小倉こくらの袴に黒木綿くろもめん紋附もんつきをひっかけた、背の低い角帽が一人、無精ぶしょうらしく懐手ふところでをしながら、ふらりと外からはいって来た。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
Katalog der mit der Beethoven-Feier zu Bonn, an 11.-15. Mai 1890 verbundenen Ausstellung von Handschriften, Briefen, Bildnissen, Reliquien Ludwig van Beethovens, 1890, Bonn. 目録カタログ——一八九〇年五月十一日より同十五日までボン市に催されたベートーヴェン記念祭におけるベートーヴェンの手記・書簡・肖像・遺物の展覧会カタログ。
ただ、自分が金遣いの荒い道楽者連中のあいだでも群を抜いていたということと、あまたの新しい愚行を考え出して、ヨーロッパじゅうでもいちばん放縦な大学でその当時常に行われていた悪徳の長い目録カタログに、かなりの増補を加えたということとを、言っておくだけにしよう。