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眞實
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しんじつ
ふりがな文庫
“
眞實
(
しんじつ
)” の例文
新字:
真実
復
(
かへ
)
し給ふべし拙者も是より江戸見物致さんと思ふなれば江戸迄は
御同道
(
ごどうだう
)
申べし
先々
(
まづ/\
)
心置
(
こゝろおき
)
なく
寛々
(
ゆる/\
)
養生
(
やうじやう
)
なすが專一なりとて
眞實
(
しんじつ
)
に申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然
(
しか
)
し
假
(
か
)
りに
貴方
(
あなた
)
の
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
が
眞實
(
しんじつ
)
として、
私
(
わたくし
)
が
警察
(
けいさつ
)
から
廻
(
まは
)
された
者
(
もの
)
で、
何
(
なに
)
か
貴方
(
あなた
)
の
言
(
ことば
)
を
抑
(
おさ
)
へやうとしてゐるものと
假定
(
かてい
)
しませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
甲斐
(
かひ
)
のない
一生
(
いつしやう
)
を
送
(
おく
)
るは
眞實
(
しんじつ
)
情
(
なさけ
)
ない
事
(
こと
)
と
考
(
かんが
)
へられ、
我身
(
わがみ
)
の
心
(
こゝろ
)
をため
直
(
なほ
)
さうとはしないで
人
(
ひと
)
ごとばかり
恨
(
うら
)
めしく
思
(
おも
)
はれました。
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ロレ はれ、それは
物怪
(
もっけ
)
の
不運
(
ふうん
)
の!
眞實
(
しんじつ
)
、
重大
(
ぢゅうだい
)
な
容易
(
ようゐ
)
ならぬ
用向
(
ようむき
)
の
其
(
その
)
書面
(
しょめん
)
、それが
等閑
(
なほざり
)
になった
上
(
うへ
)
は、どのやうな一
大事
(
だいじ
)
が
出來
(
でけ
)
うも
知
(
し
)
れぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その
父
(
ちゝ
)
と子の心と心とが
歔欷
(
きよき
)
の中にぴつたり抱き合ふ
瞬間
(
しゆんかん
)
の
作者
(
さくしや
)
の筆には、恐ろしい程
眞實
(
しんじつ
)
な
愛
(
あい
)
の
發露
(
はつろ
)
を
鋭
(
するど
)
く
描
(
ゑが
)
き出してゐるではありませんか。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
今更
眞實
(
しんじつ
)
を知らせるのは殿御英明を傷つけるやうで、そのまゝ伏せてしまつたのぢや。
銭形平次捕物控:221 晒し場は招く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
斯
(
か
)
うした
時
(
とき
)
の
眞實
(
しんじつ
)
で。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
弔
(
くや
)
むそなたの
眞實
(
しんじつ
)
は
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
其方
儀
(
ぎ
)
專
(
せん
)
が親と成り傳吉が
無實
(
むじつ
)
の罪を助けんと
財
(
ざい
)
を
惜
(
をし
)
まず
眞實
(
しんじつ
)
の心より專を助け萬事に
心添
(
こゝろそへ
)
致し
遣
(
つか
)
はし候段
奇特
(
きどく
)
に
思
(
おぼ
)
し
召
(
めさ
)
るゝ旨
御賞詞
(
ごしやうし
)
有之
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ロミオ
眞實
(
しんじつ
)
、
予
(
わし
)
の
目
(
め
)
にも、
卿
(
そもじ
)
の
顏
(
かほ
)
が
然
(
さ
)
う
見
(
み
)
ゆる。
憂悲愁
(
うきかなしみ
)
が
互
(
たが
)
ひの
血汐
(
ちしほ
)
を
涸
(
か
)
らしたのぢゃ。おさらば、おさらば!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
無論
作品
(
さくひん
)
といふものに、
表現形式
(
へうげんけいしき
)
の
完全
(
くわんぜん
)
といふ事は
必要
(
ひつえう
)
な事ですが、表現の
如何
(
いかん
)
を問はず、
作者
(
さくしや
)
がかういふ
意味
(
いみ
)
に
眞實
(
しんじつ
)
を捉へて、それを
適確
(
てきかく
)
に現はし得てゐるとすれば
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それにつけても
案
(
あん
)
じられるは
園樣
(
そのさま
)
のこと、
何
(
なん
)
の
余計
(
よけい
)
の
世話
(
せわ
)
ながら
何故
(
なぜ
)
か
最初
(
はじめ
)
から
可愛
(
かわゆ
)
くて
眞實
(
しんじつ
)
の
處
(
ところ
)
一日
見
(
み
)
ぬも
氣
(
き
)
になる
位
(
くらい
)
なれど、さりとて
何時
(
いつ
)
來
(
き
)
ても
喜
(
よろこ
)
ばれるでもなく
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
眞實
(
しんじつ
)
の
幸福
(
かうふく
)
は
實
(
じつ
)
に
一人
(
ひとり
)
でなければ
得
(
う
)
べからざるもので
有
(
あ
)
ると、つく/″\
思
(
おも
)
ふた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
助
(
たす
)
ける事も
出來
(
でき
)
ぬとは兄と
言
(
いは
)
るゝ甲斐も
無
(
なく
)
悔
(
くや
)
し涙が
飜
(
こぼ
)
るゝと手を
拱
(
こま
)
ぬけば弟の十兵衞は
眞實
(
しんじつ
)
ぞと思へばいとゞ氣の
毒
(
どく
)
さに
兄樣
(
あにさん
)
然
(
さ
)
までに御心配下されますな御心切を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
……さよなら。
眞實
(
しんじつ
)
を
盡
(
つく
)
しておくりゃれ、きっと
骨折
(
ほねをり
)
の
報
(
むくひ
)
はせう。さらば。
姫
(
ひめ
)
へ
宜
(
よろ
)
しう
傳
(
つた
)
へて
下
(
くだ
)
され。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
私は又氏の「流行感冒と石」といふ
作品
(
さくひん
)
を讀んで、氏が
日常生活
(
にちじやうせいくわつ
)
の出來事から、
如何
(
いか
)
に深く人生の
眞實
(
しんじつ
)
を捉へ得てゐるかといふ事を、しみ/″\感じずには居られませんでした。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
たゞの
娘
(
むすめ
)
あがりとは
思
(
おも
)
はれぬ
何
(
ど
)
うだとあるに、
御覽
(
ごらん
)
なさりませ
未
(
ま
)
だ
鬢
(
びん
)
の
間
(
あいだ
)
に
角
(
つの
)
も
生
(
は
)
へませず、
其
(
その
)
やうに
甲羅
(
かうら
)
は
經
(
へ
)
ませぬとてころ/\と
笑
(
わら
)
ふを、
左樣
(
さう
)
ぬけてはいけぬ、
眞實
(
しんじつ
)
の
處
(
ところ
)
を
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かせよ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
是
(
これ
)
が
眞實
(
しんじつ
)
の
幸福
(
かうふく
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
奧樣
(
おくさま
)
はお
血
(
ち
)
の
故
(
せい
)
で
折
(
をり
)
ふし
鬱
(
ふさ
)
ぎ
症
(
しよう
)
にもお
成
(
な
)
り
遊
(
あそば
)
すし
眞實
(
しんじつ
)
お
惡
(
わる
)
い
時
(
とき
)
は
暗
(
くら
)
い
處
(
ところ
)
で
泣
(
な
)
いて
居
(
い
)
らつしやるがお
持前
(
もちまへ
)
と
言
(
い
)
ふたらば、
何
(
ど
)
んなにか
貴孃
(
あなた
)
吃驚
(
びつくり
)
致
(
いた
)
しまして、
飛
(
と
)
んでも
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
、それは
大層
(
たいそう
)
な
神經質
(
しんけいしつ
)
で
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
少
(
すこ
)
しも
早
(
はや
)
く
此樣
(
このやう
)
な
古洋服
(
ふるやうふく
)
にお
辨當
(
べんたう
)
さげる
事
(
こと
)
をやめて、
道
(
みち
)
を
行
(
ゆ
)
くに
人
(
ひと
)
の
振
(
ふり
)
かへるほど
立派
(
りつぱ
)
のお
人
(
ひと
)
に
成
(
な
)
つて
下
(
くだ
)
され、
私
(
わたし
)
に
竹
(
たけ
)
の
皮
(
かは
)
づゝみ
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さる
眞實
(
しんじつ
)
が
有
(
あ
)
らば、お
役處
(
やくしよ
)
がへりに
夜學
(
やがく
)
なり
何
(
なん
)
なりして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
遮
(
さへぎ
)
りそれでは
未
(
ま
)
だ
御存
(
ごぞん
)
じの
無
(
な
)
きならん
父御
(
てゝご
)
さまと
兄
(
あに
)
との
中
(
なか
)
にお
話
(
はな
)
し
成立
(
なりた
)
つてお
前
(
まへ
)
さまさへ
御承知
(
ごしようち
)
ならば
明日
(
あす
)
にも
眞實
(
しんじつ
)
の
姉樣
(
あねさま
)
お
厭
(
いや
)
か/\お
厭
(
いや
)
ならばお
厭
(
いや
)
でよしと
薄氣味
(
うすきみ
)
わろき
優
(
やさ
)
しげの
聲
(
こゑ
)
嘘
(
うそ
)
か
實
(
まこと
)
か
餘
(
あま
)
りといへば
餘
(
あま
)
りのこと
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
苦
(
く
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
やと
我身
(
わがみ
)
に
比
(
くら
)
べて
最憐
(
いとおし
)
がり
心
(
こゝろ
)
の
限
(
かぎ
)
り
慰
(
なぐさ
)
められ
優子
(
いうこ
)
眞實
(
しんじつ
)
たのもしく
深
(
ふか
)
くぞ
染
(
そ
)
めし
初花
(
はつはな
)
ごろも
色
(
いろ
)
には
出
(
いで
)
じとつゝみしは
和女
(
そなた
)
への
隔心
(
かくしん
)
ならず
有樣
(
ありやう
)
は
打明
(
うちあけ
)
てと
幾
(
いく
)
たびも
口元
(
くちもと
)
までは
出
(
で
)
しものゝ
恥
(
はづ
)
かしさにツイ
云
(
い
)
ひそゝくれぬ
和女
(
そなた
)
はまだ
昨日今日
(
きのふけふ
)
とて
見參
(
みまゐ
)
らせし
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
きならんが
婢女
(
をんな
)
どもは
蔭口
(
かげぐち
)
にお
名
(
な
)
は
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
眞
部首:⽬
10画
實
部首:⼧
14画
“眞實”で始まる語句
眞實味
眞實男
眞實者