“心置”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こゝろおき60.0%
こころおき40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かへし給ふべし拙者も是より江戸見物致さんと思ふなれば江戸迄は御同道ごどうだう申べし先々まづ/\心置こゝろおきなく寛々ゆる/\養生やうじやうなすが專一なりとて眞實しんじつに申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
文「國藏、心置こゝろおきなくゆっくりとあとからまいれ、さアお町、もううなったら一刻も早く里へ出て支度をせねばならぬ」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
また機会や因縁いんねんがあれば、客を愛する豪家や心置こころおきない山寺なぞをも手頼たよって、遂に福島県宮城県も出抜けて奥州おうしゅうの或辺僻へんぺきの山中へ入ってしまった。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この人も生れ落ちるとこの山で育ったので、何にも存じません代り、気のいい人でちっともお心置こころおきはないのでござんす。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)