“直筆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じきひつ88.9%
ぢきひつ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「よしや、直筆じきひつなるにもせよ、一老中のご意見で、法をうごかすなどという例はない。もってのほかな僭上せんじょうというものであろう」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀頼をよろしく頼むとさる人に宛てて細々こまごまと書いた自筆の消息状、並びに、豊臣秀頼八歳の時の直筆じきひつがお有りだそうだ、後学のために、ぜひ、それらは拝見いたしておきたいと
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
きゝ將軍には覺なしとの御意合點參ず正く徳太郎信房公お直筆ぢきひつと墨附及びお證據のお短刀たんたうあり又天一樣には將軍の御落胤に相違なきは其御面部めんぶうり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
渡し置ん此品は身延みのぶ山代だい貫主くわんしゆの極ある日蓮上人直筆ぢきひつの曼陀羅なり一時もはなされぬ大切の品なれ共金の引替ひきかへの爲あづけんと申かれ思操こゝろざし信實しんじつかんじ命にも替難かへがたき大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)