直筆ぢきひつ)” の例文
きゝ將軍には覺なしとの御意合點參ず正く徳太郎信房公お直筆ぢきひつと墨附及びお證據のお短刀たんたうあり又天一樣には將軍の御落胤に相違なきは其御面部めんぶうり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
渡し置ん此品は身延みのぶ山代だい貫主くわんしゆの極ある日蓮上人直筆ぢきひつの曼陀羅なり一時もはなされぬ大切の品なれ共金の引替ひきかへの爲あづけんと申かれ思操こゝろざし信實しんじつかんじ命にも替難かへがたき大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
案事あんじ居たるに不※ふと上州大間々おほまゝよりの飛脚到來せしかば何事やらん急ぎ書状しよじやう披見ひけんするに養父秀盛の直筆ぢきひつにて我等此度の病氣殊の外大切と有ける故大いに驚きまづ返事へんじ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)