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親昵
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しんじつ
ふりがな文庫
“
親昵
(
しんじつ
)” の例文
同地の住民はかねて国王に
親昵
(
しんじつ
)
し、心から愛敬の念を捧げているため、重臣団にたいして反感を抱き、異状な昂奮を示している。
泡沫の記:(ルウドイヒ二世と人工楽園)
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
允成は寧親にも
親昵
(
しんじつ
)
して、
殆
(
ほとん
)
ど
兄弟
(
けいてい
)
の如くに遇せられた。
平生
(
へいぜい
)
着丈
(
きだけ
)
四尺の
衣
(
い
)
を
著
(
き
)
て、体重が二十貫目あったというから、その堂々たる
相貌
(
そうぼう
)
が思い遣られる。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それ故に資本家階級なればとて、勝手に私利を
壟断
(
ろうだん
)
して下層民を
虐
(
しいた
)
げる事は出来ぬ訳で、両々相調和し
親昵
(
しんじつ
)
し行くところに、初めて平和を楽しむ事が出来るんである。
永久平和の先決問題
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
人馬
親昵
(
しんじつ
)
する奇譚どもを片端から皆嘘のように
貶
(
けな
)
したが、それは今日来朝の外人が吉野高尾ほどな文才ある
遊君
(
ゆうくん
)
に会わず、人に大便を
拭
(
ふ
)
かす貴族の大人をも見ぬからとて
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
クリストフを危険な
親昵
(
しんじつ
)
に引き込むのは、ユーディットのやり方一つだった。その親昵は彼の精神をも一度うちくじき、おそらくは前回よりもさらに完全にうちくじいたかもしれなかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
肉の楽しみを
極
(
きわ
)
めることをもって唯一の生活信条としていたこの老女怪は、後庭に房を連ねること数十、容姿
端正
(
たんせい
)
な若者を集めて、この中に
盈
(
み
)
たし、その楽しみに
耽
(
ふ
)
けるにあたっては、
親昵
(
しんじつ
)
をも
屏
(
しりぞ
)
け
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
五十雄
(
いそお
)
君は、明日になったら意見が変わるだろうと予言したが、市兵衛町へむかしの家を見に行くというだけのことで、七年の間、
親昵
(
しんじつ
)
をかさねてきた庶民生活を、こうも
我が家の楽園
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
親昵
(
しんじつ
)
のない一晩は、彼女にとってはしかつめらしくやや
滑稽
(
こっけい
)
に思われたに違いない。彼女はクリストフにふざけないではおかなかった。しかしそれは徒労だった。彼はさらに気づかなかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
おいおいに
親昵
(
しんじつ
)
して、俺の部屋で食事をするようになった。
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“親昵”の意味
《名詞》
親しみ、馴染むこと。また、そのような人。
(出典:Wiktionary)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
昵
漢検1級
部首:⽇
9画
“親”で始まる語句
親
親戚
親父
親爺
親仁
親子
親切
親方
親類
親身