“せいかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セイカク
語句割合
醒覚36.4%
正確25.0%
精確9.1%
性格6.8%
精覈6.8%
政客4.5%
実情2.3%
正格2.3%
生客2.3%
製革2.3%
青霍2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時においては、醒覚せいかくせる二人ににんの間に、かくの如く婚約が整ったということは、たえてなくしてわずかにあるものといって好かろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
たいコスモポリタンといふ言葉ことば正確せいかく意義いぎはどういふのだらう。わたしには疑問ぎもんおこつた。そこで『井上ゐのうへ英和辭典えいわじてん』をいてると、うある。
あるひは、もっと精確せいかくにいふと、奈良朝ならちようになつてからといはなければならないかもれません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ばん彼女かのぢよ」を不幸ふかうにしたことは、かれ性格せいかく普通社会人ふつうしやくわいじんとして適当てきたう平衡へいかうたもつてゐないことであつた。無論むろんこんな仕事しごとはいつてくるひとのなかには、性格せいかく平衡へいかう調和てうわれないひとたまにはあつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
と鉄案断乎としてふべからず、爾来十余年日本文学史を書くもの(たとへば三上、高津二学士の如き)多しと雖も未だ此の如き精覈せいかくなる批評眼を見る能はざるなり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
武田氏名は準平じゅんぺいで、保が国府こふの学校に聘せられた時、中に立って斡旋あっせんした阿部泰蔵の兄である。準平は国府こふに住んで医を業としていたが、医家を以てあらわれずに、かえって政客せいかくを以て聞えていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
実情せいかくを申しますと何の可愛がる処か、自分の手に付けて遊ばせる振りをしては花札の手配りや、賽の目の数え方を仕込んだのがソモソモで、さような事には何の気もない、あどけないお熊が
無論他人ひとに教へるつもりで讀んでゐるのではないし、他人に見せるために作つてゐるのではないし、正格せいかくでないことは常に承知してゐるが、全然まるきり無價値だとこの兄に極められると
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
われはこの生客せいかくの前にて、我身の上の大事を語らるゝを喜ばねど、二人は親しき友なるべければと自ら思ひのどめて、遲れがちしたがひ行きぬ。
あの風車といっしょにうずらがおかの絵もかきたい——セン・テレーヌ寺の庭にむらがっていたせんたく女もえがきたい。それから川の水をよごれくさらせていた製革せいかく工場もかきたい——
李蔡りさい青霍せいかく趙周ちょうしゅうと、丞相じょうしょうたる者は相ついで死罪に行なわれた。現在の丞相たる公孫賀こうそんがのごとき、命を拝したときにおのが運命を恐れて帝の前で手離しで泣出したほどである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)