“政客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいかく66.7%
せいきゃく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肥大な老紳士は、かねてうはさに聞いた信州の政客せいかく、この冬打つて出ようとして居る代議士の候補者の一人、雄弁と侠気をとこぎとで人に知られた弁護士であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
武田氏名は準平じゅんぺいで、保が国府こふの学校に聘せられた時、中に立って斡旋あっせんした阿部泰蔵の兄である。準平は国府こふに住んで医を業としていたが、医家を以てあらわれずに、かえって政客せいかくを以て聞えていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
また政客せいきゃくでも軍人でもない、あらゆる職業以外に厳然として存在する一種品位のある紳士から受くる社交的の快味であった。
長谷川君と余 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)