“たしか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タシカ
語句割合
74.5%
20.0%
確実2.5%
確乎1.0%
堅実0.2%
0.2%
正確0.2%
的確0.2%
確實0.2%
確的0.2%
(他:2)0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはこれを見て、ふと渋江氏と抽斎とが同人ではないかと思った。そしてどうにかしてそれをたしかめようと思い立った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこで僕は、先程此処ここを出ると早速さっそく山田源之助の遺族を訪ねて、源之助が右利きであった事をたしかめて見た。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「……ウム、よろしい。憶えているといった其許そこもとの一言、小次郎もたしかに覚えておこう。きっと忘れるなよ、武蔵」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時妹は国の高等女学校を卒業したばかりで、年はたしか十八とか云う話であったが、派手な半襟を掛けて、肩上をしていた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
声を聞いたより形を見れば、なお確実たしかに、飛石を這ってうめいていたのは、苦虫の仁右衛門であった。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さて正味の確実たしかなところを掻摘かいつまんでしるせば、うまれ東京とうけいで、水道の水臭い士族の一人かたわれだと履歴書を見た者のはな
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
『其処ンところはアノ、確乎たしかだらうと思ひますですが……今日もアノ、手紙の中に十円だけ入れて寄越して呉れましたから……。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
其處そこンところはあの、確乎たしかだらうと思ひますですが……今日もあの、手紙の中に十圓だけ入れて寄越して呉れましたから……。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかし、言葉を交して居るうちに、次第に丑松は斯人このひと堅実たしかな、引締つた、どうやら底の知れないところもある性質を感得かんづくやうに成つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
瀬川君が好くやつて下さることは、定めし皆さんも御聞きでしたらう——私もまあ片腕程に頼みに思つて居るやうな訳で。学才は有ますし、人物は堅実たしかですし、それに生徒の評判うけは良し、若手の教育者としては得難い人だらうと思ふんです。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
紛失した歌仙本は、確かに、この寺の奥の客間にある筈。血まみれの中を後でよくたしかめてみるがよい。——なお、不審な事、分らぬ点は、この床下へ、ふんじばって突っ込んである浪人へ問いただすがよい。
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれども、歌出うたいだしの「秋——」という節廻ふしまわしから拍子の間取まどりが、山の手の芸者などには到底聞く事の出来ぬ正確たしか歌沢節うたざわぶしであった。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なお的確たしかに言うために、正太は幸作から近く来た手紙の模様を叔父に話した。両親が、世間へは内証で、互に消息を通わせていることをも話した。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『だが先刻せんこく確實たしか救助きゆうじよもとむる難破船なんぱせん信號しんがうえましたか。』とまゆつばきした。
しかじつ奇怪きくわいことではないか、いま安全信號燈あんぜんしんがうとうかゞやいてへん海上かいじやうには、確實たしか悲慘ひさんなる難破船なんぱせん信號しんがうえてつたのに。
階子段の構えから見ても、上にある室の数は一つや二つではないらしく思われるほど広い建物だのに、今津田の耳に入った音は、手に取るように判切はっきりしているので、彼はすぐその確的たしかさの度合から押して、室の距離を定める事ができた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
筆力は垂死の病人とは思えぬ程慥たしかである。
雌は鬣円く鱗薄く尾が腹よりもふといといい、画師不服の体を見て、われらすなわち竜だからたしかに見なさいといって、雌雄の竜にって去ったとづ、同書四三七に、斉の盧潜竜鳴を聞いて不吉とし城を移すとあり、予も鰐鳴を幾度も聞いた