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確実
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たしか
ふりがな文庫
“
確実
(
たしか
)” の例文
旧字:
確實
人間の
概念
(
かんがえ
)
で一番共通で
確実
(
たしか
)
なものは、「数」だとされています。故に精密な物理学の理論などは、専ら数学で表されるのであります。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
確実
(
たしか
)
に、自分には力がある。
斯
(
か
)
う丑松は考へるのであつた。しかし其力は
内部
(
なか
)
へ/\と
閉塞
(
とぢふさが
)
つて了つて、
衝
(
つ
)
いて出て行く道が解らない。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そこでお前さんが正直に今度の事情をわしに話したら、あるいはこのわしがその人を、救い出すことが出来るかも知れない。もちろん
確実
(
たしか
)
とはいわれないがな
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
声を聞いたより形を見れば、なお
確実
(
たしか
)
に、飛石を這って
呻
(
うめ
)
いていたのは、苦虫の仁右衛門であった。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
すべてのものが暮れ足の早い蔭影に呑まれて行くのに、独りこの骸骨だけは、徐々と、
確実
(
たしか
)
に生命を喚びかえして、
看
(
み
)
る看る肉が付いていくようであった。歯のところに、唇が
蔽
(
かぶ
)
さった。
誰?
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
取り分け職人仲間の中でも世才に疎く心好き
吾夫
(
うちのひと
)
、腕は源太親方さへ去年いろ/\世話して下されし
節
(
をり
)
に、立派なものぢやと賞められし程
確実
(
たしか
)
なれど、
寛濶
(
おうやう
)
の
気質
(
きだて
)
故に仕事も取り
脱
(
はぐ
)
り勝で
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
……いずれにしても白鷹氏と姫草ユリ子とが全然、無関係でない事は
確実
(
たしか
)
だ。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
宮本夫人! ああそうだ、宮本夫人だ、
確実
(
たしか
)
にそうだ。と思うと同時にこんどは男の顔も思い出せた。小田切大使! 思わず声を立てようとした。と、柔かい夫人の手が、つと私の唇を押えた。
情鬼
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
紛々たる人の
噂
(
うわさ
)
は滅多に
宛
(
あて
)
になら
坂
(
ざか
)
や
児手柏
(
このでがしわ
)
の
上露
(
うわつゆ
)
よりももろいものと
旁付
(
かたづけ
)
て置いて、さて正味の
確実
(
たしか
)
なところを
掻摘
(
かいつま
)
んで
誌
(
しる
)
せば、
産
(
うまれ
)
は
東京
(
とうけい
)
で、水道の水臭い士族の
一人
(
かたわれ
)
だと履歴書を見た者の
噺
(
はな
)
し
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『
呆
(
あき
)
れたねえ、
是
(
これ
)
には。』と町会議員も顔を
皺
(
しか
)
めて、『
尤
(
もつと
)
も、
種々
(
いろ/\
)
な人の口から
伝
(
つたは
)
り伝つた話で、誰が言出したんだか
能
(
よ
)
く解らない。しかし保証するとまで言ふ人が有るから
確実
(
たしか
)
だ。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
誰でも自分の頭が一番、
確実
(
たしか
)
だと信じているんだからね。その方が結局、無事でいいし、お蔭で話の筋道もステキに面白くなって来る訳だから、そう慌てて結論を付ける必要もないだろうよ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
取り分け職人仲間の中でも世才に
疎
(
うと
)
く心好き
吾夫
(
うちのひと
)
、腕は源太親方さえ去年いろいろ世話して下されし
節
(
おり
)
に、立派なものじゃと
賞
(
ほ
)
められしほど
確実
(
たしか
)
なれど、
寛濶
(
おうよう
)
の
気質
(
きだて
)
ゆえに仕事も取り
脱
(
はぐ
)
りがちで
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
踏む度にさく/\と音のする雪の上は、
確実
(
たしか
)
に自分の世界のやうに思はれて来た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“確実”の意味
《形容動詞・名詞》
確 実(かくじつ)
事実や将来の事象などに関する判断において、確かで間違いのない様子。
間違いや失敗のないようしっかりと行う様子。
(出典:Wiktionary)
確
常用漢字
小5
部首:⽯
15画
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“確実”で始まる語句
確実に