“確的”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あきらか25.0%
たしか25.0%
はっきり25.0%
はつきり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先達せんだってからちょくちょく盗んだ炭の高こそ多くないが確的あきらかに人目を忍んでひとの物を取ったのは今度が最初はじめてであるから一念其処そこへゆくと今までにない不安を覚えて来る。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
手に取るように判切はっきりしているので、彼はすぐその確的たしかさの度合から押して、室の距離を定める事ができた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
翌日眼が覚めて役所の生活が始まると、宗助はもう小六の事を考える暇をたなかった。うちへ帰って、のっそりしている時ですら、この問題を確的はっきり眼の前にえがいて明らかにそれをながめる事をはばかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
翌日よくじつめて役所やくしよ生活せいくわつはじまると、宗助そうすけはもう小六ころくことかんがへるひまたなかつた。うちかへつて、のつそりしてゐるときですら、この問題もんだい確的はつきりまへゑがいてあきらかにそれをながめることはゞかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)