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確
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たしか
ふりがな文庫
“
確
(
たしか
)” の例文
彼は
確
(
たしか
)
に老人ではない、変装しているのだ。そう思って見ると、いかにも
巧
(
たくみ
)
に地の毛のように見せかけてはあるが、どうも
鬘
(
かつら
)
らしい。
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
自分で正気づいたと、心が
確
(
たしか
)
になった時だけ、
現
(
うつつ
)
の
婦
(
おんな
)
の
跫音
(
あしおと
)
より、このがたがたにもう
堪
(
たま
)
らず、やにわに
寝台
(
ねだい
)
からずるずると落ちた。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
弱く
愚
(
おろか
)
なる人で無いことは
確
(
たしか
)
に信ずると篠田さんは言うてでしたよ、——姉さん篠田さんは貴嬢を
斯
(
か
)
くまで
篤
(
あつ
)
く信じて居なさいますよ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
長谷川
天溪
(
てんけい
)
君の住所を大使館で聞いたが不明であつた。同君は既に日本へ出発したと云ふ噂を日本人倶楽部で聞いたが
其
(
それ
)
も
確
(
たしか
)
でない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
私はその時分のことは知らないが大学時代の主人が
屡々
(
しばしば
)
そこへ行くことは
確
(
たしか
)
に見ていたし、一度などは私も一緒に連れて行って
貰
(
もら
)
った。
東海道五十三次
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
あの騒がしい浅草公園の真中にいて、色々な物音は
確
(
たしか
)
に聞えているのですが、不思議にシーンとした感じで、長い間そうしていました。
モノグラム
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
古く山行を
倶
(
とも
)
にした私の友人が
終
(
つい
)
に山が好きになれなかったのは、
確
(
たしか
)
に山に登る労力がくだらぬものに思われた為に相違ありますまい。
登山談義
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
手法、様式に別に変化はなく
黒釉
(
くろぐすり
)
一式である。火の具合で海鼠釉に変ると景色が出る。形
確
(
たしか
)
で骨っぽい。都会では
有
(
も
)
てない特権である。
現在の日本民窯
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
門弟
為
(
な
)
す所を知らずして恐る恐る理由を問うこと再三に及びし時、妾は盲人なれども鼻は
確
(
たしか
)
なり、
匇々
(
そうそう
)
に去って
含嗽
(
がんそう
)
をせよと云いしとぞ
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
然
(
しか
)
し
今日
(
こんにち
)
の
所
(
ところ
)
では
病院
(
びやうゐん
)
は、
確
(
たしか
)
に
市
(
し
)
の
資力
(
ちから
)
以上
(
いじやう
)
の
贅澤
(
ぜいたく
)
に
爲
(
な
)
つてゐるので、
餘計
(
よけい
)
な
建物
(
たてもの
)
、
餘計
(
よけい
)
な
役
(
やく
)
などで
隨分
(
ずゐぶん
)
費用
(
ひよう
)
も
多
(
おほ
)
く
費
(
つか
)
つてゐるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
花の汁が紫インキのようだからというが(
更級
(
さらしな
)
)、この新らしい外国産の草を、紙に染める遊戯があるか否かを私はまだ
確
(
たしか
)
めていない。
野草雑記・野鳥雑記:01 野草雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
耳
(
みゝ
)
を
傾
(
かたむ
)
けると、
何處
(
いづく
)
ともなく
鼕々
(
とう/\
)
と
浪
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
の
聽
(
きこ
)
ゆるのは、
此
(
この
)
削壁
(
かべ
)
の
外
(
そと
)
は、
怒濤
(
どとう
)
逆卷
(
さかま
)
く
荒海
(
あらうみ
)
で、
此處
(
こゝ
)
は
確
(
たしか
)
に
海底
(
かいてい
)
數十
(
すうじふ
)
尺
(
しやく
)
の
底
(
そこ
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
野々宮さんが立つと共に、美禰子の
後
(
うしろ
)
にゐたよし子の
姿
(
すがた
)
も見えた。三四郎は此三人の
外
(
ほか
)
に、まだ
連
(
つれ
)
が居るか居ないかを
確
(
たしか
)
めやうとした。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
窺
(
うかゞ
)
ひ友次郎殿事お花樣の
御部屋
(
おへや
)
へ忍び來られたり此事
確
(
たしか
)
に見屆け候故御
注進
(
ちうしん
)
申上候と云ければ喜内は
騷
(
さわ
)
ぎたる
體
(
てい
)
もなく吾助其方
供
(
とも
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「なる程そんな約束をした事は
確
(
たしか
)
にあつた。」博士は両手を
卓子
(
テエブル
)
の上に
支
(
つゝか
)
ひ
棒
(
ぼう
)
にして、その上に膨れた顔を載せて平気で言つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
けれども、わたくしの耳には一度ならず、二度までも
確
(
たしか
)
にさう聞えたのです。怪しい娘がわたくしに教へてくれたやうに思はれるのです。
停車場の少女:――「近代異妖編」
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
然
(
しか
)
し
彼
(
かれ
)
が
自分
(
じぶん
)
から
甚
(
はなは
)
だしく
悔
(
く
)
いつゝあるらしいのを
心
(
こゝろ
)
に
確
(
たしか
)
めて
強
(
し
)
ひては
追求
(
つゐきう
)
しようといふ
念慮
(
ねんりよ
)
も
起
(
おこ
)
し
得
(
え
)
なかつた。
勘次
(
かんじ
)
は
只
(
たゞ
)
不便
(
ふびん
)
に
見
(
み
)
えた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
始
(
はじめ
)
、竜華寺へ行ったのは中学の四年生の時だった。春の休暇のある日、
確
(
たしか
)
、
静岡
(
しずおか
)
から
久能山
(
くのうざん
)
へ行って、それからあすこへまわったかと思う。
樗牛の事
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それから一々それらの竹を検した末に、日本の京都近郊の
八幡
(
やわた
)
産のものが最上であることを
確
(
たしか
)
め、これを使うことにしました。
トーマス・エディソン
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
『時計を返して呉れ。』と云つたとき、青年の意識は、可なり
確
(
たしか
)
だつた。が、息を引き取る時には、青年の意識は、もう正気を失つてゐた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
凡
(
およ
)
そ
本年
(
ほんねん
)
の一
月
(
ぐわつ
)
十
日
(
か
)
過
(
すぎ
)
には
解禁後
(
かいきんご
)
の
推定相場
(
すゐていさうば
)
である四十九
弗
(
ドル
)
四
分
(
ぶん
)
の一
乃至
(
ないし
)
四十九
弗
(
ドル
)
八
分
(
ぶん
)
の三
迄
(
まで
)
は
騰貴
(
とうき
)
することは
確
(
たしか
)
に
算定
(
さんてい
)
が
出來
(
でき
)
たのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
オヽ其男御眼にかゝろうと珠運
立出
(
たちいで
)
、つく/″\見れば鼻筋通りて眼つきりゝしく、
腮
(
あぎと
)
張りて一ト癖
確
(
たしか
)
にある
悪物
(
しれもの
)
、
膝
(
ひざ
)
すり寄せて肩怒らし
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今日僕の乗って来た車夫は、門の下で
確
(
たしか
)
に殺されていたんだが、どうだ、それは僕が殺したのと同様なんだよ。僕にその労金を
上海
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「
今更
(
いまさら
)
あらためて、こんなことを
訊
(
き
)
くのも
野暮
(
やぼ
)
の
沙汰
(
さた
)
だが、おこのさんといいなさるのは、
確
(
たしか
)
にお
前
(
まえ
)
さんの
御内儀
(
ごないぎ
)
だろうのう」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
もう一度頭の中で手落ちはないかと
確
(
たしか
)
め、それから金網越しに、奥の台の上に列立する真空管や、
鋭敏
(
えいびん
)
な同調回路の部品や
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
臼木は老眼鏡の
度
(
ど
)
もあまり強くならない中、紙幣を数える指先もまだ
確
(
たしか
)
である中、将来家族の困らぬだけの恒産をつくって置かねばならない。
老人
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ソレはその時塾に居た
小野友次郎
(
おのともじろう
)
が警視庁に
懇意
(
こんい
)
の人があって、極内々その事を聞出して、私と同時に
後藤象次郎
(
ごとうしょうじろう
)
も共に
放逐
(
ほうちく
)
と
確
(
たしか
)
に云うから
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も、
山頂
(
さんてう
)
の
凸起
(
とつき
)
する
地點
(
ちてん
)
に
調査
(
てうさ
)
を
試
(
こゝろ
)
み、
果
(
はた
)
して
古墳
(
こふん
)
であるか
否
(
いな
)
かを
確
(
たしか
)
める
必用
(
ひつよう
)
を
生
(
しやう
)
じたので、
地主側
(
ぢぬしがは
)
の
請願
(
せいぐわん
)
もあり
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
長「いや、お父さまは何と仰しゃるか知らんが、どうも此の長助には
未
(
ま
)
だ腑に落ちない事がある權六
手前
(
てまえ
)
が毀したと云う何ぞ
確
(
たしか
)
な証拠が有るか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
されども聴水ぬし、
他
(
かれ
)
は
確
(
たしか
)
に仕止めたれば、証拠の躯はよし見ずとも、心強く思はれよ。ああ彼の黄金丸も今頃は、
革屋
(
かわや
)
が軒に
鉤下
(
つりさ
)
げられてん。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
美成の歿した時の
齢
(
よわい
)
を六十七歳とすると、抽斎より長ずること八歳であっただろう。しかし諸書の記載が
区々
(
まちまち
)
になっていて、
確
(
たしか
)
には定めがたい。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
此
(
か
)
うなると、
狼狽
(
うろたへ
)
る、
慌
(
あわ
)
てる、
確
(
たしか
)
に半分は夢中になツて、
躓
(
つまず
)
くやら
轉
(
ころ
)
ぶやらといふ
鹽梅
(
あんばい
)
で、たゞ
妄
(
むやみ
)
と先を急いだが、さて
何
(
ど
)
うしても村道へ出ない。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
とにかく
埴輪
(
はにわ
)
といふものが
垂仁天皇
(
すいにんてんのう
)
の
御代前後
(
みよぜんご
)
から
始
(
はじ
)
まつて、
四五百年
(
しごひやくねん
)
ぐらゐもつゞいたことは
確
(
たしか
)
らしいのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「見よ、この人を。」
主
(
しゆ
)
は実に訓令と教書との荘厳を介して、其司祭等の声を聞取り給ふのではあるまい。紫衣も珠玉も絵画も
主
(
しゆ
)
は
確
(
たしか
)
に嘉し給はぬ。
法王の祈祷
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
また名は君主国であってもその実デモクラシーの
盛
(
さかん
)
に行われる
英吉利
(
イギリス
)
の如きは、名も形も君主国にして、その品質と色彩は
確
(
たしか
)
にデモクラシーである。
平民道
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「見かけたという奴が、
確
(
たしか
)
に、相馬大作で、然も、平山子龍の邸から出てくるのを見たというが、何うもおかしいの。討たれた奴が白昼出るのは?」
三人の相馬大作
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
確
(
たしか
)
に十五万
法
(
フラン
)
の金を会社から受取りました。しかしその金はある親密な政友の懐に入ってしまって、その政友の道具に使われたに過ぎないのでした。
水晶の栓
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
若党は平三郎の
後
(
あと
)
から
跟
(
つ
)
いて来た。平三郎は離屋にあがって
確
(
たしか
)
に散ったと思った
行燈
(
あんどん
)
の血を
前
(
さき
)
にしらべてみた。行燈には血らしい
滴
(
したた
)
りも見えなかった。
水面に浮んだ女
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
凡
(
およ
)
そ其半なるを
確
(
たしか
)
めたり、利根山奥は
嶮岨
(
けんそ
)
人
(
ひと
)
の入る能はざりし
為
(
た
)
め、
漫
(
みだ
)
りに其大を
想像
(
さう/″\
)
せしも、一行の探検に拠れば
存外
(
ぞんぐわい
)
にも其
狭
(
せま
)
きを
知
(
し
)
りたればなり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
この世の生活をこの世らしゅう生きて通る事だけは、誰にも授けられているように、
其方
(
そち
)
にも
確
(
たしか
)
に授けてあった。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
牛乳ばかりでありません、何の病気も多くは口から入ります。口から入って後病気になって騒ぐよりは口へ入れない前に食物で予防する方が
確
(
たしか
)
でしょう。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
有る——少くとも、我々をしてそういう風に疑わしめるような傾向が、現代の或る一隅に
確
(
たしか
)
に有ると私は思う。
性急な思想
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
正面中央には伊太利産らしい、大理石の枠を持った大煖炉があり、
丸透彫
(
まるすかしぼり
)
の前飾も、
確
(
たしか
)
に勝れたものでした。
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
学生相手の
確
(
たしか
)
なことはお島も知っていた。洋服姿で、若い学生だちの集りのなかへ入って行く自分の姿を想像するだけでも、彼女は不思議な興味を
唆
(
そそ
)
られた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そこに煙草の吸殻や
燐寸
(
マッチ
)
の燃えさしが有ったとしても、それが
確
(
たしか
)
に昨夜のものだという証拠がないからです
海浜荘の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そこで僕は、先程
此処
(
ここ
)
を出ると
早速
(
さっそく
)
山田源之助の遺族を訪ねて、源之助が右利きであった事を
確
(
たしか
)
めて見た。
カンカン虫殺人事件
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
乙子と養子が助かったので、気が楽になると同時に、友達の家の安否を
確
(
たしか
)
めなくては済まなくなって来た。
九月一日
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
静かに
佇
(
たたず
)
んで、私は身じろきひとつしなかったが、また目ばたきひとつしなかったが、私は
確
(
たしか
)
に心でわなわなした。だが、何という快感。恍惚たる無上の残忍感。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
殊に此犯罪は医者の見立で夜の二時から三時の間と分って居ますから戸締をして
有
(
あっ
)
た事は重々
確
(
たしか
)
です
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
あなたはそんな天上のものを私に期待なさつても
確
(
たしか
)
めてもいけません——ちつとも豫期しはしないのですが、私があなたからそんなことが得られないと同じやうに
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
“確”の意味
《形容動詞》
(カク) 確かであるさま。はっきりしているさま。
《形容動詞》
(しかと、しっかと) 確かであるさま。はっきりしているさま。
(しっか-り) 確かであるさま。
(出典:Wiktionary)
確
常用漢字
小5
部首:⽯
15画
“確”を含む語句
確乎
確然
的確
確固
明確
正確
確的
確證
確証
不確
確実
確執
確信
確率
適確
精確
確定
不正確
確實
確認
...