『老人』
臼木は長年もと日本橋区内に在った或病院の会計をしていた時分から、株式相場にも手を出し、早くから相応に財産をつくっていたが、支那事変の始ったころ、年も六十近くなったので、葛飾区立石町に引込み、老妻に釣道具と雑貨とを売らせ、自分は裏畠に花や野菜 …
著者 | 永井荷風 |
初出 | 「オール読物 第五巻第七号」文藝春秋新社、1950(昭和25)年7月1日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約11分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約18分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
明
亡
急
艶
襲
後
此方
先立
却
繻子
向
飢
燈
此度
空
覆
容貌
附添
召
礼参
稍
杜絶
難有
錦紗
粧
紬
銕橋
罹
選
脆
至極
良人
訳
華美
襦袢
従妹
中
事々
二十
何処
借家
墓参
家
幾人
度
後
確
御在
必
忰
忽
或
拵
暴騰
一寸
来手
理由
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