“来手”の読み方と例文
読み方割合
きて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「とても来手きてはねえな。すたり者のねえツていふあまだ。誰が物好きにあんな寺に行つてさびしい思ひをするものがあるもんか。」
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
養子に来手きてでもあれば、それに越したことはないが、母の住江は、別にこの娘に寄つかゝらうといふつもりはないのである。
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「何を言うんだ。はははは。この年になって女房が貰えるものか。こっちで貰おうと思っても来手きてがあるまい。」
老人 (新字新仮名) / 永井荷風(著)