“久能山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くのうざん91.7%
くのうさん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめ、竜華寺へ行ったのは中学の四年生の時だった。春の休暇のある日、たしか静岡しずおかから久能山くのうざんへ行って、それからあすこへまわったかと思う。
樗牛の事 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
本道を行かずに久能山くのうざんへ廻って、一の鳥居に近いところで駕籠を卸すのを見定めた七兵衛が、がんりきへ耳打ちをしました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
三保みほの松原とか、久能山くのうさんだとか……あれ何ていうの樗牛ちょぎゅうという人のお墓のあるところ……龍華寺りゅうげじ? 方々見せてもらって、静岡に滞在していたの。そして土地のも呼んで、浮月に流連いつづけしていたの。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)