“注進”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうしん82.4%
ちうしん17.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芸人の妻の癖に、かも注進ちゅうしんする相手の男の性質を知ったなら、それほど煽られずともよさそうなものをお艶はまともにそれを受けた。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
高麗屋敷こうらいやしきの尺取り横町、櫛巻きお藤の家にくすぶっていたのですが、柳生の里から応援隊が入京はいったと聞いて、さっそく注進ちゅうしんにまかりでてみると——。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
うかゞひ友次郎殿事お花樣の御部屋おへやへ忍び來られたり此事たしかに見屆け候故御注進ちうしん申上候と云ければ喜内はさわぎたるていもなく吾助其方とも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
下男爲吉の注進ちうしんで、お玉が跣足はだしのまゝ飛出して見ると、二人は必死の構へで、肩で息をしながら、一間ばかり先で睨み合つて居たのです。