“囘向”の読み方と例文
読み方割合
ゑかう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壽阿彌は高貴の家へも囘向(ゑかう)に往き、素封家(そほうか)へも往つた。刀自の識つてゐた範圍では、飯田町あたりに此人を請(しやう)ずる家が殊(こと)に多かつた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
案内して下さいと云(い)ふと、「へい畏(かしこま)りました」と云(い)つて墓(はか)へ案内して掃除(さうぢ)してくれましたから、墓(はか)の前に向(むか)つて私(わたし)は縁類(えんるゐ)でも何(なん)でもないが、先祖代々(せんぞだい/\)と囘向(ゑかう)をしながら、只見(とみ)ると
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
むゝ、侍童(こわらは)めが何(なに)か來(き)たと知(し)らせをる。いま/\しい、何者(なにもの)であらう、今頃(いまごろ)此邊(このあたり)へ彷徨(さまよ)うて、俺(おれ)が眞情(まごゝろ)の囘向(ゑかう)をば妨(さまた)げをる。や、炬火(たいまつ)を持(も)って來(く)るわ!……夜(よる)よ、ちっとの間(ま)、俺(おれ)を包(つゝ)んでくれい。