“しょうしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ショウシン
語句割合
小身20.0%
小心8.9%
尚真8.9%
衝心8.9%
昇進6.7%
傷心6.7%
正真6.7%
生身4.4%
陞進4.4%
勝信2.2%
勝心2.2%
峭深2.2%
性信2.2%
正信2.2%
正身2.2%
蕭森2.2%
証信2.2%
鍾紳2.2%
鍾縉2.2%
鍾進2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、こいつは手軽に道具屋をおっぱじめて、くろうとはだしの取引を平気でやり出すだけの身軽さがある、この辺が小身しょうしんに生れた利益だ。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いつ死んでもいいという最後の度胸はすわっていたが、平常の家康はお人好しで、小心しょうしんな男であった。
家康 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
抱沖はその子春沂しゅんきで、百俵寄合よりあい医師から出て父の職をぎ、家は初め下谷したや二長町にちょうまち、後日本橋にほんばし榑正町くれまさちょうにあった。名は尚真しょうしんである。春沂ののち春澳しゅんいく、名は尚絅しょうけいいだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
平穏な顔で、苦しんだようすはまったくないし、夜具をのけてみると、寝衣のすそも乱れてはいなかった。届けによって大目付から、与力が下役人と医師を伴れて来た。医師は「衝心しょうしん」と診断した。
十八条乙 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
娘御むすめご出世しゅっせねがひ、その昇進しょうしんをば此世このよ天國てんごくともおもはしゃった貴下こなたが、只今たゞいま娘御むすめごくもうへまこと天國てんごく昇進しゃうしんせられたのを、なんとしてなげかしゃるぞ! おゝ、やすらかにならしゃれたを
親愛な人々を見暮らす根気こんきが尽きて、限りなく懐しみ乍ら訣別けつべつを急ごうとする広々とした傷心しょうしんを抱き、それをいつくしんで汽車に乗った。知る友のない海浜の村落へ来て、海を眺めた時、ほっとした。
小さな部屋 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「兼好の御坊も先刻いうていたが、その時こそわたしも正真しょうしんの横笛じゃ。時頼殿の庵室へ朝な夕なに押し掛けて、いつまでも悟道の邪魔をして見しょうぞ。」
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これこそまさしく生身しょうしんの木村さんに違いないという人を、半意識状態でない時に、青白い蛍光燈の下ではなく、真っ昼間のあかりの下でしみじみとながめてみたかったのである。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「では、先ごろ尊氏へなされた過分な陞進しょうしん恩遇おんぐうもですか」
勝信しょうしん(かえで) 三十一歳
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
お一層この娘を嫌う※ただしこれは普通の勝心しょうしんのさせるわざばかりではなく、この娘のかげで、おりおり高い鼻をこすられる事も有るからで。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
峭深しょうしんの文をもって事情を穿うがち是非を明らかにするは韓非に似て、しかしてしかく惨※さんかくならず。もし不幸にして萎爾いじするなくば、必ず東洋の巨人たらん。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
公子と花世姫の真影は光長の弟子の光実みつざねが写している。光実には性信しょうしん親王や藤原宗子などのあまりうまくもない肖像画があるが、この二人の真影こそは生涯における傑作の一つだといっていい。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「人間はある意味に於て迷信の動物といえるかも知れません——事実ドコまでが迷信でドコまでが正信しょうしんだか人間の力でわかったものではありますまい」
山道 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と言って弁信は、またも、もとの席に帰って正身しょうしんの座を構えてみましたけれど、そのいったんせきを切られたおしゃべりが、やむということをしません。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
少し今、ガタという音で始めて気がついたが、いよいよこりゃ三尺地の下に埋められたと見えるテ。静かだッて淋しいッてまるで娑婆しゃばでいう寂莫せきばくだの蕭森しょうしんだのとは違ってるよ。
(新字新仮名) / 正岡子規(著)
証信しょうしん」と、呼んだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
するとここにも、鍾縉しょうしん鍾紳しょうしんと名乗る兄弟が、ふた手に分かれて陣をいていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
するとここにも、鍾縉しょうしん鍾紳しょうしんと名乗る兄弟が、ふた手に分かれて陣をいていた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鍾繇しょうようの弟、鍾進しょうしんがここを守っていたが、からからと笑って
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)