“正身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さうじみ25.0%
ただみ12.5%
しょうしん12.5%
しょうじん12.5%
しょうみ12.5%
シヤウジン12.5%
シヤウミ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おん正身さうじみのみじろぐたびに
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
然れどもその功に報いずは、まこと無しといふべし。既にその信を行はば、かへりてその心をかしこしとおもふ。かれその功に報ゆとも、その正身ただみ一六を滅しなむと思ほしき。
と言って弁信は、またも、もとの席に帰って正身しょうしんの座を構えてみましたけれど、そのいったんせきを切られたおしゃべりが、やむということをしません。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ささやかな安居あんごの地を求めて、そこへ飛花落葉を積み重ね、正身しょうじんの座を構えると共に、心神をすまして音なしの音を聞かんとすることが、この法師の早天暁の欠かさぬつとめ
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その肉の周囲まわりには筋やあぶらがありますから丁寧ていねいに切捨てて正身しょうみばかりにします。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
御僧は、その目で、前の日の幻と、その日の正身シヤウジンのみ姿とを見比べた訣だな——。其が寸分タガはぬと世俗に言ふ——その言ひ來たりのまゝだつたかね。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
むざねと言ふのは、語原的には身実ムサネ身真ムサネなど宛てゝよい語で、シンになつてゐるからだ・からだのシンなどと訳してよいだらう。正身シヤウミ・本体など言へば、近代的にもわかる。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)