生身しょうしん)” の例文
「これは、雪之丞、舞台を見たが、なるほど、男ながらに、女そのまま——生身しょうしん変性へんじょう女子を眺めて、何とも驚き入りましたぞ」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
これこそまさしく生身しょうしんの木村さんに違いないという人を、半意識状態でない時に、青白い蛍光燈の下ではなく、真っ昼間のあかりの下でしみじみとながめてみたかったのである。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)